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夢魔のレシピ―眠れぬ夜のための断片集
夢魔のレシピ―眠れぬ夜のための断片集
夢魔のレシピ―眠れぬ夜のための断片集
レメディオス バロ
定価: ¥ 2,625
販売価格:
人気ランキング: 213420位
おすすめ度:
発売日: 1999-05
発売元: 工作舎
発送可能時期:
魅惑の女性画家
メキシコ市内の美術館では、一万円近くする
オールカラーの画集が置いてありましたが、
なにしろ彼女の描く不思議な世界観と
アーティスト本人の存在に魅了され
(バロはとても綺麗な人でもあります)
バロについて書かれているものでは、日本で数少ない
この本書を手に取ってみました。
彼女の手記や、訳者の(親友キャリントンなども含む)
インタビューなどを収めた貴重なものです。
少々和訳の中で、複雑で読みにくい箇所がありますが、
レメディオスの頭の中もそんな風になっていたのかなと
思うと、微笑ましい限りです。
絵に至っては、30点ほど白黒で、
彼女の作品が(彼女自身のコメント付きで)載っています。
じっくり眺めるには少し印刷が劣っているのでその場合は
画集をお勧めするのですが、兄に宛てて書かれたコメントに
ユーモアがあふれてて一読の価値あり。
エロスの戯れ、悪魔、などと濃いような言葉で紹介されていますが、
私的な感想としては、彼女はあらゆる事柄において、
遊び心をもち、子供のような自由な心、そしてその上で
綿密に計画された思想で作品(あるいは散文)
作りをしていたのではないのかなと思います。
どちらにしても、色々なバランスが実に絶妙なアーティストです。
とにかく日本でも格段に情報量が少ないバロ。
感じ方は人それぞれですが、もっとたくさんの人が、
彼女について、知ってもらえれば良いなと思います。
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